フォルクローレの曲ではありませんが、誰もが知っててそして口ずさむことのできるジブリアニメの名曲「さんぽ」をどうぞ☆
VIDEO もはや曲の説明は必要ないと思いますので、今回は、フォルクローレで演奏するにはどうすればいいのかを考えてみたいと思います。
まず楽器構成は、トランペット、ウッドベース、大太鼓、スネアドラム、バグパイプ。ない楽器もいろいろありますので…。
ボーカルの主旋律部とトランペットにはサンポーニャをあてます。ウッドベースも代わりにトヨやセミトヨを使ってみるのもおもしろそう。
打楽器系はボンボと、スネアも組み込むかカホンなどで代用、ウッドブロックなどもお好みで。
ストロークを刻む弦楽器は使われていませんが、もちろんチャランゴやギターも入れていいと思います。その際リズムは12拍子のボレロ(Bolero)なのでちょっとしんどいかも。
そしてバグパイプの変化に富んだラインはぜひケーナで(でないと吹けない)。ドローン(Drone)と呼ばれる変化のない長い和音はサンポーニャで手助け。本物の雰囲気は出ないまでも近いかたちで演奏できると思います。
今回もMIDIを作成しました。聴いてみてください☆
「さんぽ 」 ハ長調(C調)でボーカルも歌いやすく、メロディもそうむずかしいものではないのですが、曲を進めていくと途中大きな壁に突き当たります。
3番の手前でなんとすべての音階が半音上昇!嬰ハ長調(C#調)といって、楽譜の表記ではト音記号の横に#が7つも並ぶ、フォルクローレではまず遭遇することのないとてつもない状況です。
さてどうするか?
① がんばってみる … サンポーニャ(クロマティック)とベースはなんとかなるかも。しかしケーナや弦楽器は相当つらいですね。。G#管やチューニングを調整したサブ楽器(もしくはカポタスト)を用意しておいて、ここ!っていうところで持ち替える。もしくは交代要員を待機させておく(そんな人員的余裕はまずないでしょうけれど)。
② 転調しない … 後半の盛り上がりには欠けますが、問題なく演奏できるはず。その際間奏のあと、3番のAメロディ“あるこう あるこう…”は省略して、Bメロディ“キツネもタヌキも…”から始めると、多少変化も付けられます。(
コンパニェロス ではそのかたちで演奏してました。)
③ ニ長調(D調)に転調する … 3番の手前で半音ではなくいっそ1音上げます。D調はフォルクローレでもたまに出てきますし、レ ミ ファ♯ ソ ラ シ ド# レの音階とコード進行もそれほど高難度ではなく充分ついていける範囲内。ただし実際この転調を聴いてみると多少の違和感もありますが…。 こちらをどうぞ → 「
さんぽ C→D転調バージョン 」
現実的には②が無難でしょうか。伴奏楽器を用いなければ①もなんとかなるかも。
でも転調のアクセントはつけたいし、(僕たちはふだんまずやらない)D調の練習も兼ねて③にチャレンジしてみるのもいいかもね。
ちょっとなつかしの写真をどうぞ☆ しかしやはりというか、フォルクローレでそれ以外の曲に取り組むとなると、いろいろ不都合も出てくるし、雰囲気も違ってくる。(でもそのくくりというかボーダーこそが、そのジャンルを確立しているのかもしれないとも思います。)
使う楽器や音楽ジャンルの向き不向きもあり、結局落ち着くところの曲を演奏するのがいいのかもしれないけれど…。まあ勉強にもなりますし、まだまだ歴史と経験の浅いフォルクローレと僕たちだから、いろいろ試していってみよう☆
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